こんにちは アサです
時間があると「何かしなければ」と思ったり
何もできなかったらもったいないと思うことはありませんか…?
実は何もしないということは身体を休めていることになるので
漢方的には立派な養生になるんです
身体を休めることが心身の健康に繋がるということを踏まえ、
リラックスする、なにもしないということについて考えていきましょう🙌
■休むという行動
休むというのは具体的には心身がリラックスしている状態のことです。
陰陽のバランスが保たれていることが健康であると捉える漢方では
身体を動かした分だけ、同じくらい労わって休ませてあげる、メンテナンスをする必要があると考えます。
身体を休める行動について「リラックスする」「何もしない」という二つの視点から考えていきます。
「リラックスする」というのは身体そのものを癒やしてあげる行為、
「何もしない」というのは頭を使わず心に意識を向けて「無」の状態になるという意味です。(なので本当に何もしないというわけではなく、何かしらの行動はした上で「何も考えない」状態になるーということです)
別々に捉えてもいいのですが、この二つを関連付けると「リラックス」を極めた先に「何もしない」という状態があると捉えることもできます。
これらのことを踏まえ「陰」の時間にするべき行動を参考に、身体を休ませることについて考えていきます。
陰の行動
下の表は
陽の時間に活動的に、陰の時間に安静に過ごすことが身体の健康に繋がることを五つの角度
[言/心/体/行/住]からまとめたものです。
※五つの角度=筆者が提唱する【心身ともに健康で心穏やかに過ごすために必要な五つの糸口】
言=言葉 | 心 | 体=食事 | 行 | 住=睡眠 | |
【陽の時間】 | 話す/コミュニケーションをとる | 情動の起こることをする | しっかり食事をとる | 出かける | 起きて活動する |
【陰の時間】 | 控えめにする | 精神を落ち着ける | 控えめに食事をとる | 自宅で安静に過ごす | 寝て身体を休める |
陰の「時間」=夜の時間帯にどうすべきか…という時間単位での認識だけでなく、陽の活動量に対してどうすべきか…というように、もっと広い意味での陰と捉えて休養生の参考にしてみてください。
❑「リラックスする」
身体そのものを癒やすということが目的の「リラックス」は主に自宅、室内でできるという観点でまとまっています📜
【言葉は控えめにする】
自分一人の時間として自分と対話する時間にする。
言葉に触れる場面としては対話以外に、本や漫画で文字を読んだり、アニメや映画などの映像で音声として聴くという状況が挙げられます。いずれも一度目を通して内容をある程度把握してるものや、新規で見るものなら文面や口調が穏やかな作品がおすすめです。
◯…一度見たことがある書籍/映像作品
△…まだ見たことのない書籍/映像作品(激しいアクション/サスペンス/ホラー系など興奮するジャンル)、事件系のニュース、シリアスなノンフィクション作品など
【精神を落ち着ける】
自分の心に集中する、自分自身を感じて「無」になる
字や絵を筆で書く写経、坐禅で瞑想する、吸って吐いているという自分の呼吸に意識を向けるなど、時間を忘れて無心になれる行動がおすすめです
【控えめに食事をとる】
腹八分を意識して程よくゆっくり噛んで食べる、人工甘味料入りのジュースやチューハイを控えるなど「食べ方」を意識します。これを踏まえた上で嗜好品を楽しむという考え方をしてみましょう。甘いお菓子やお酒なども心と身体を癒やす大事な食なので我慢しなきゃと縛りすぎるのではなく、栄養のある食事とのバランスを考えて楽しく嗜好品をとることがポイントです🍫
【自宅で安静に過ごす】
お香やアロマで香りを楽しむ、入浴で身体を芯から温める、生花や観葉植物と同じ空間で過ごすことで生命エネルギーを感じる/部屋に良い氣を満たすなどの自宅でできる行動でゆったりくつろぐ
香りは「氣」を巡らし、リラックス効果があります。食べ物では果物や紅茶、コーヒー、お菓子など、入浴系では石鹸や入浴剤、おでかけの時に使う香水やスタイリング剤など、あえて香りを炊かなくても生活の中の様々な場面でいい香りを体験できるので
自分の好きな香りを探して、ぜひ日常に取り入れてみてください🍋
【寝て身体を休める】
「睡眠」は、体を休める陰の時間にするべき代表の行動です。
人体を構成する重要な三つの要素「氣血水」の「血」を作る時間にしっかり睡眠をとることが身体を癒やすことに繋がります。
❑「何もしない」=「何も考えない」
人間には外界の刺激を体で受け取る感覚器官として五感「視覚」「味覚」「嗅覚」「聴覚」「触覚」がありますよね。対応する身体の部位としては「目」「口」「鼻」「耳」「皮膚」になります。
これら五感を意識して自然と触れ合う行動をすると「なにもしない」という状態になりやすいです。
「何もしない」というのは
心=自分自身の存在に集中する、つまり「何考えない」という状態のことを指します。過去を振り返ったり未来を考えるのではなく現在「今ここ」に自分がいるという「中今」の状態、余計なことは考えず「無」になるイメージです。自然と触れる中で瞑想したり自分の呼吸に集中することが効果的です。
自然と触れ「無」になる
自然の中でリラックスしつつ、自分も自然の一部であることに意識を向け「無」の状態になってみましょう。自然との一体感を感じるには五行「木」「火」「土」「金」「水」を意識することが効果的です。
・森や山の中でさわさわと揺れる葉音に耳を澄ませて自分が自然と一体になっている感覚になる、深呼吸をして自分の中の氣を循環させて浄化する
・海でさざ波の音を聴く、砂浜を裸足で踏んで大地を感じる
・自然と触れ合う無心になってできる作業をする➢陶芸などで土をいじる
・天然石の効能との相乗効果を体験できる岩盤浴で体を芯から温めて血行を良くする、デトックスもできる
・温泉に浸かって身体の疲れを取る、水の中で感じる浮遊感によって重力から解放される感覚になる➣身体の緊張やこわばりがほぐされリラックスが極まる
■心を癒やして「今」を感じる

心が宿る器である身体の扱い方を意識することは心身の健康に繋がります。
身体を酷使しすぎても、反対に休み過ぎても陰陽バランスが崩れてしまいますのでどちらも意識することが大切なのですが、
現代の日本人は常に忙しく活動をしていて時間を見つけると「何かしないと!」と作業をすることはあっても「休まないと!」と思うことはほとんどないですよね笑
むしろ身体を酷使しすぎている傾向があるので積極的に「リラックス」をして心身を潤し浄化する必要があると感じます。
動くことも大事ですが同じくらい休むことも大事だということを意識して
「リラックス」「なにもしない」ということを実践していきましょう🌿
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