氣血水それぞれの過不足や滞りの具体的な症状例を一覧にまとめてみました。
氣血水のバランスの乱れが身体の不調に繋がりますので体調がすぐれない時に以下のチェック項目を見てその原因を探ってみてください。
特に当てはまる項目が多いところが足りない、もしくは滞っている要素になります。
自分の体質や弱点の把握にもなるので
それぞれの対処法もチェックの多い項目から合わせて確認して
日々の養生の参考にお役立てください🙌
■氣血水チェックリスト
氣虚
□元氣が出ない、疲れやすい、体力がない、少し動くと息切れ
□倦怠感、やる気が起きない
□筋肉の力が弱い
□寒がり、低体温、風邪を引きやすい、治りも遅め
□顔色が白い
□肌にハリがない
□声が小さい
□朝が苦手
□食後眠くなる
□食欲がわかない
□胃下垂気味、胃腸が弱い
□消化が悪い、下痢しやすい
□不正出血
氣滞
□氣分が塞ぎがち、不安定で抑うつ気味
□ため息が多い
□イライラして怒りっぽい
□緊張しやすい、緊張すると具合が悪くなる
□咽がつかえる
□お腹が張りやすい、腹部膨満感
□げっぷが出やすい、ガスが出ると楽になる
□便秘と下痢を繰り返す
□痛みの位置や強さが変わりやすい、身体のあちこちが痛い
□締め付けられるような頭痛
□月経前いつもより食欲が湧く
□月経前に胸が張りやすい
血虚
□不安になりやすい
□動悸や息切れ
□物忘れしやすい
□眠りが浅くて熟睡できない、よく夢をみる
□顔色が青白い
□肌にツヤがない、乾燥肌で肌荒れや手荒れが起きる
□目が疲れやすい、かすむ、視力低下
□爪が薄く割れやすい
□髪が細くてぱさつく、抜けやすい
□身体がつる、手足のしびれ
□便秘
□貧血気味、めまい、ふらつき、たちくらみ
□月経の色は薄くて量は少ない、遅れ気味
於血
□顔色が暗い
□目の下にクマが出やすい
□しみ、そばかす、あざができやすい
□同じ部位に痛みが出る
□打撲や鞭打ちでの腫れや痛み
□唇の色が紫
□毛細血管や静脈が浮き出て目立つ
□下半身は冷え上半身のぼせやすい
□肩こりや腹痛が強い
□お腹周りが太りやすい
□月経血に塊がある
□月経痛が強い
□子宮や卵巣に病がある
津虚
□口の中が渇く
□肌が乾燥してカサカサする、かゆい
□頬の赤み、顔や頭がのぼせやすい、
□身体、手足のほてり
□目が乾く
□髪の毛が細くて薄い
□冷たい飲み物よく飲む
□便秘
水滞
□体が重くだるい
□頭が重く痛い
□特に下半身がむくみやすい
□体が冷える
□雨の日や梅雨に具合が悪くなりやすい
□吐き気とめまい、車酔いしやすい
□お腹に水が溜まってチャポチャポしてる
□朝身体がこわばっている(関節が硬く曲がりづらい)
□痰が多い
□鼻水や鼻づまり
□汗がベタつく
□胃腸が丈夫ではない
□下痢、軟便になりやすい
□尿が近くて量も多い、
□おりものが多い
■症状別の養生法
いかがだったでしょうか?
気血水のバランスの乱れは主に体に症状が現れてますので
体をメンテナンスするイメージを持って不調への対策をします。
五緒[言/心/体/行/住]の中でも体への作用という位置づけの[体/行/住]の三つの角度からポイントを押さえてまとめてみました。
※五緒=筆者が提唱する【心身ともに健康で心穏やかに過ごすために必要な五つの糸口】
具体的には
【体】…食事
食べ物、飲み物などの栄養を取り込んで体を整える
【行】…運動
体を程よく動かしほぐして整える、自然(外)のエネルギーをとりこむ
【住】…生活、環境
自宅など安心できる環境で体を休ませ整える(体をメンテナンスするイメージ)
という認識です!
それではさっそくチェック項目が多かったところから養生法を確認してみましょう🙌
❏気虚=氣が足りないから…【氣を補う】
🔑特に避けたいキーワード
過労、多汗、睡眠不足、朝食抜き
【体】
・朝ご飯を食べてエネルギーを取り込む。これから1日が始まり、エネルギーを使っていくことになるので朝食から「地の氣=食べ物の栄養」をとる
・身体を温める温性の食材を積極的にとる
【行】
・体力を消耗するような激しい運動は避ける
・長時間労働によりエネルギーを使いすぎると気力不足になるので、特に気虚の症状が多いときは早めに仕事、作業を切り上げ体を休める
【住】
・熱い湯船や長風呂などでたくさん汗をかくことも多汗に繋がるので避ける、体力は温存する
❏気滞=氣が滞っているから…【氣を巡らす】
🔑特に避けたいキーワード
ストレス過多、昼夜逆転生活
【体】
・香味野菜やハーブ、スパイスなど香りのよい食材をつかった料理で気の巡りをよくする
【行】
・趣味でストレス発散
【住】
・ストレスを溜めない、不規則な生活を正す
・香りで気を巡らせる
❏血虚=血が足りないから…【血を補う】
🔑特に避けたいキーワード
乾燥、夜更かし
【体】
・黒と赤の食材を積極的にとる
・甘味と酸味で身体を潤すので組み合わせて食べるといい、反対に身体を乾燥させる傾向がある辛味の摂りすぎは控える
【行】
・目の酷使が血の不足の原因になるのでパソコンやスマホなど電子機器の画面を長時間連続で見たり、夜暗闇の中で見ることは控える
【住】
・熱い風呂や長風呂など立ち眩みの原因になるので避ける
❏瘀血=血が滞っているから…【血を巡らす】
🔑特に避けたいキーワード
冷え
【体】
・血の巡りを良くする辛味野菜をとる
・白湯で身体を温める
【行】
・長時間の同じ姿勢は血流を滞らせるのでデスクワークや長時間の乗り物での移動時は定期的に身体をほぐすように心がける、移動できるタイミングを見つけて軽く肩を回したり腕を伸ばすなどのストレッチをする
・サウナや岩盤浴などで血流をよくする
【住】
・シャワーだけで済ませず湯船に浸かって身体を芯から温める
❏津虚=水が足りないから…【水を補う】
🔑特に避けたいキーワード
飲酒、夜更かし
【体】
・水分量の多い食材をとる
・スパイスなど香辛料や飲は体を乾燥させて潤いを奪うから控えめに
【行】
・汗をかきすぎない
【住】
・濡らしたタオルやコップ、桶に水を入れて部屋に置くことで乾燥対策
・夜更かしも潤い不足に繋がるので早寝の心がけをする
❏水滞=水が滞っているから…【水を巡らす(出す)】
🔑特に避けたいキーワード
湿気、暴飲暴食
【体】
・水分のとりすぎは控える
・暴飲暴食や寝る直前の食事は消化が間に合わず余分な水分がたまるので腹八分、よく噛んで食べることを心がける
【行】
・適度に運動したり、サウナや岩盤浴などで程よく汗を流す
【住】
・痰や鼻水など余分な水分は積極的に出す
・入浴で汗を流す
日々の養生の参考に
このチェック項目は自分の体質としていつも当てはまるものもあれば、
日によって、気候によって日々変わることもありますので
時折確認して自分の気血水のバランスを見てみてくださいね😊
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